滞在交流型観光を具現化する観光地域ブランディングのノウハウを確立

「東北12の物語」による地域ブランディング・PR
クライアント 観光庁
目的 ・東日本大震災で被災した東北地方への旅行需要の喚起
・地域資源を活用した滞在交流型観光の具現化
業務サポート領域 ・観光地域づくりアドバイザーの派遣
・地域のビジョン・コンセプト構築
・観光地域づくり人材育成
・滞在プログラム商品化
・冊子「東北12の物語」制作

滞在交流型観光を具現化するため、観光地域ブランディングを12のモデル地域で支援

東日本大震災で被災した東北地方に旅行需要を喚起させることを目的に、東北地域全体を一種の博覧会会場と見立てて平成25(2013)年3月から平成26(2014)年3月末までの1年間で開催された「東北観光博」。これは、平成23(2011)年度に阿蘇くじゅう観光圏で取り組んだ滞在交流型観光「阿蘇ゆるっと博」をモデルとした取り組みでした。

この東北観光博を成功に導くため、平成25(2013)年度に「阿蘇ゆるっと博」の手法をベースとして、マインドシェアの観光・地域づくりプロデューサー2名を含む東北観光博実行委員会事務局アドバイザー7名が、約1年間をかけて、それぞれの持つノウハウ・経験を活かした東北12の地域の観光地域づくりに取り組みました。

観光地域づくりには、観光事業者だけでなく、住民を含む地域全体の参加が必要です。この取り組みでは、地域住民に加え、行政、商工会、観光協会などの団体、そしてアドバイザーが三位一体となって地域のDNAを探り、魅力ある地域資源をつなげ、ここでしか体感できない、地域の空間、時間の流れを感じられるような、観光コンテンツ・商品づくりを行いました。

その結果、各地域が東北のDNAを活かした滞在型観光交流のコンセプトをつくり上げ、観光地域づくりの意味や目的を理解・共有した上で、東北観光博に臨みました。
実際に地域のとりまとめ役となった人材は、地域づくりに対する「自分の変化」「地域の変化」を実感したことが、以下の「東北12の物語」に記されています。

東北12の物語の表紙

観光地域ブランディングのノウハウを冊子化

この取り組みの内容は、「観光地域づくりのノウハウ・東北12の物語」として冊子に取りまとめ、観光地域づくりの手本として発行されました。この冊子の内容は、12の地域で中核人材として活躍した各エリアの観光地域づくりリーダーとアドバイザーの奮闘記。
そして、12の地域で取り組んできた事例から、観光業のコンテンツ化・商品化を通じて、地域資源の発掘、地域リーダーの育成、ビジョンやコンセプトづくり、滞在プログラムの商品化まで、観光地域づくりを具現化していくための1つの考え方とプロセスを整理したノウハウブックでもあります。
このノウハウは、最近では様々な「ツーリズム」として紹介される滞在交流型観光の不変の手法であり、今後も色褪せることのない内容です。

東北12の物語の内容

観光地域づくりの
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