地域の変化に合わせた新たな地域ブランドの構築~ブランディングをサポート

地域資源魅力創出事業
クライアント 埼玉県 自治体
目的 産品として米、いちご、イチジクなどの農業が地域の基幹産業。しかし、農家の後継者不足の深刻化、周遊型の観光プログラム不足といった様々な分野の課題に加え、シビックプライドの醸成がうまくいっていないなどの問題がありました。
そこで、観光振興による交流人口の拡大を図る一方、農産物や加工品等の認知度向上やブランド化を通じて消費拡大を目指しながら、農業による観光・交流の賑わいづくりを推進するため、新たな地域ブランドの確立から、プロモーションまでの一貫したサポートを提供しました。
業務サポート領域 ・調査
・コンセプト構築
・アクションプラン構築
・イベント
・クリエイティブ

地域住民、事業者を巻き込むことで新たなブランドの土台を確立

第一段階として、地域内外の人に対して新たな統一イメージを浸透させるために地域ブランドの立ち上げを支援しました。観光交流のプレーヤーとなりうる新規就農者、小売事業者などの意見を収集し、地域ブランドが持つべき価値、コンセプトを決定。それに基づき、ブランドの象徴としてロゴマーク・キャッチフレーズを制作するとともに「ブランド認証事業実施要綱」「ブランド認証審査会設置要綱」などを作成し、地域ブランドを築いていく土台を確立させました。
ロゴマーク・キャッチフレーズを制作する際には、より多様な意見を反映させるべく、地元事業者に住民有志も加わったワークショップを実施しました。幅広い地域住民を巻き込むことによって、シビックプライドの醸成も行いつつ、人々が提案したキーワードを集約し、地域の魅力などを再整理した上で、ロゴマーク・キャッチフレーズの表現へ落とし込むサポートを実施しました。

ワークショップの様子

地域の魅力発信に向けた各種プロモーションツールの開発支援

地域ブランドの認知・向上に向けては、地域内外への情報発信を強化すべく、新たな地域ブランドに合わせたウェブサイトの構築・運営を行いました。さらに、認知度を高めるローカル番組や、コンセプトや内容をしっかりと伝える広報用動画、SNS等で拡散させるための動画など、用途に応じたコンテンツを制作し、情報発信を強化しました。
並行して、地域事業者を対象としたパッケージデザインの勉強会を実施。そこでは商品の磨き上げや販路拡大に関する知識やスキルの習得も行い、地域ブランドを用いた商品開発・販売などの自主的な事業展開に活かされました。

食べる・行くといった『体験』を通じた、販路開拓・可能性を創出

地域資源の今後の可能性を探るべく、飲食業界関係者、特に飲食店のシェフに対して、農産物や加工品の試食会、シェフの交流イベントでのブース出展、首都圏シェフを招いた地域内ツアーを実施しました。様々な地域食材の生産現場の視察や生産者との交流、地域の食文化に触れる機会を設けることで、参加者の興味喚起に留まらない継続的な購買促進を図るとともに、地域資源の魅力を分析しました。

イベントでのブース出展

地域の魅力を活用した交流づくりと検証

都市部との新たな観光交流の可能性を創出すべく、都心に住むファミリー層を対象にモニターツアーも実施。いちご狩りやトマト摘み体験といった日常では体験することのない自然・農業に触れてもらうことで、地域の魅力を伝え、農業による観光・交流の賑わいづくりといった新たな交流のきっかけづくりを図り、有効性を検証しました。
地域産品を求める人々と、農産物収穫の様子

地域ブランドづくりの
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