購買データだけでは読み取れない自社・他社ブランド間の流出入要因を仮説構築 検証調査の結果から売上の維持拡大に向けた次の一手を示唆
知見に基づき流出入要因仮説を構築し検証調査を実施
クライアント | 調味料メーカー |
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課題 | 競合商品のバリエーションが増えており、どの程度脅威と捉え対策を検討するか測りかねている。 自社ブランドの売上が僅かに低下しているため、早めに流出先や要因を把握したい。 |
業務サポート領域 | ・自社ブランドと他社ブランド間の流出入経路を把握 ・各商品の購入理由、離脱理由の把握 ・各商品のコンセプト評価を取得 ・新商品仮説の受容性検証 |
検証したいブランド間の流出入経路・要因を知見に基づき仮説立て
自社ブランドの売上推移は把握しているものの、流出入先は担当者の推測に留まっていました。流出入経路だけであれば購買データから確認することもできますが、単なる事実ではなく、過去から未来にかけた生活者の意識の変化を把握し、かつ今後の方針検討のために「量」のエビデンスが求められていたため、定量調査をする必要がありました。そのため、まずは知見と購買データから流出入経路を図のように整理し、過去から現在までの購入経歴(A商品を買い続けている、A商品からB商品に流出した、今まで買っていない人がA商品を購入した、A商品を買っていたがカテゴリ商品自体買わなくなった等)を網羅的に聴取できるアンケート設計を行いました。
生活者が意識する各商品の強み・弱みの仮説検証
各ブランドの流出入経路を把握すると共に、食マーケットの知見から流出入理由の仮説を構築しました。仮説に基づき、下記の内容を選択肢化して聴取することで、購入の動きと生活者の意識変化の理由をあわせて確認することができます。
例:
自社ブランドを継続購入する理由
自社ブランドから他社ブランドへの流出理由
他社ブランドから自社ブランドへの流入理由 など
自社ブランドの強み・弱み、他社ブランドの脅威となる要因把握に加え、コンセプト評価からブランドやメーカーに左右されない、純粋に魅力的な商品要素を取得し、今後の商品開発のヒントを探りました。
調査結果を分かりやすく1つの図に落とし込む
今後の戦略検討を行う上で、1つ1つの結果がレポート内に散見していると結果の把握に時間がかかるため、考え方の図の中に流出入経路や理由・要因の結果を落とし込みました。1枚に集約し可視化することで、相対的にどの経路が強い・弱いかもわかりやすく示すことができます。内容を踏まえ弊社から今後の方向性提案を行い、今後の戦略検討に活用して頂きました。