地域の観光農園のニーズと、都市部からの旅行者ニーズを合致させた、新たな農泊体験プログラムづくりを推進!

農泊推進対策
クライアント 天童市観光果樹園連絡協議会
目的 山形県天童市の観光果樹園では、高いブランド力を誇るさくらんぼ農家数が減少し、観光シーズン中に加工用の果物が収穫できないこと等が観光農業の課題として浮かび上がっていました。

そこで、天童市観光果樹園連絡協議会とともに農林水産省が推進する「農泊事業」にエントリー。集中する観光シーズンにおける観光農園・農業従事者を確保しながら、地域内滞在時間の増加を目指す、「知らない土地での暮らし体験」と「誰かの役に立つ」喜びを感じる「glad(喜び・感謝)・ツーリズム」を推進し、農観連携による地域課題の解決を目指しました。
業務サポート領域 ・体験プログラムづくり
・推進体制整備、推進サポート

旅行会社と連携し、観光農園の「負」の解消と関係人口の増加を叶える体験プログラムを開発、モニターツアーによるプログラムの磨き上げを実施

集中する観光シーズンにおける観光農園・農業従事者を確保しながら、地域内滞在時間の増加を目指して、リタイアしたシニアや学生、インバウンドを平日に長期で滞在できるターゲットと位置づけ、「農作業」や「接客」を体験プログラムとして提供する長期滞在型の新しい農観連携プログラムを開発。「知らない土地での暮らし体験」と「誰かの役に立つ」喜びを感じていただける「glad(喜び・感謝)・ツーリズム」と名づけました。
旅行会社との連携でプログラムの開発やモニターツアーを実施したため、より完成度の高い体験プログラムとして提供可能に。早朝の果樹園散策や地域の人々との交流など、農村ならではの田舎暮らしを体験できます。
さらに、参加者が農作業を手伝うことで発生する人件費を宿泊費に充当することで低価格を実現。果樹園側にとっても農業体験が不足している労働力の補助になり、双方にメリットが多いとの意見が得られました。モニターツアーで実施したアンケートの分析結果を農家の方々にフィードバックし、よりよいプログラムへのブラッシュアップにつなげました。

農園で収穫する人々

農林水産省の交付金事業から自走化へ

農泊事業1年目に次年度の農作業体験予約を農家に直接行う人が現れたほか、数週間単位で滞在し、農作業を手伝う旅行者が出るなど大きな効果がありました。農泊事業終了後も「glad・ツーリズム」を受け入れていた観光農園が引き続き同体験プログラムを受け入れ、自走化につながりました。また、「glad・ツーリズム」を知った山形県内の他の自治体にもこの取り組みが波及しつつあります。
マインドシェアでは、豊富な農泊事業のサポート実績を活かし、交付期間後の継続的な事業展開を見据えたプログラムづくりを行っています。地域の資源を発掘し、磨き上げ、地域の稼ぐ力を醸成します。

収穫物選別の様子とセミナー風景

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