行き詰まった事業戦略の再構築支援サポート/大手食品メーカー

行き詰った事業戦略の再構築サポート
クライアント 大手食品メーカー
目的 上手くいかない事業戦略の要因を導出
業務サポート領域 事業戦略の再構築、セカンドオピニオン

上手くいかない事業戦略の要因を導出・無理のあったストーリーを短期間で見直し、戦略を再構築、スピーディーな再始動に貢献しました。

既存の事業戦略自体、大手コンサルティング企業と共同で長期間かけて立案したプランでした。

もちろん企業理念やシーズなどの整理は丁寧になされていたものの、肝心の「生活者ニーズ」や「提供価値」のストーリーにマインドシェアが知りえる生活者のインサイト・実態と大きな乖離がある事を発見。

さらに過去のマーケティングリサーチの結果からその乖離を裏付けるエビデンスとも読める結果が多く見つかり、事業戦略の再構築プロジェクトをサポートすることとなりました。

基本価値と選ばれる価値の違い

マインドシェアが発見した生活者のインサイト・実態との乖離に事業が「提供すべき価値」に差別性がなかったことが既存の事業戦略に大きくストップをかける要因となりました。

もちろん、過去の事業戦略策定プロジェクトでは、経営理念から事業理念、クライアントが持つ技術シーズをどう生かすかの視点では非常に深く考察されていました。

しかし生活者に提供する価値は、競合商品だけではなく世の中で売られている全ての商品に当てはまるファクトが「価値」として定義されており、現在の成熟した市場で、生活者に「選ばれる価値」が不在のまま、市場に出てみると全く見向きもされない商品を抱える事業設計になっていたことが大きな行き詰まりの要因となっていました。

この「価値」の設定のミスは、マーケティングリサーチで検証したとしても基本価値を不要と回答する生活者は極めて少ないため、設定した価値が「基本価値」止まりでも、設定過程でエラーが見つけにくいことがこの失敗に陥る良くある原因となっています。

事業のコア価値の設定と正確な生活者インサイト・実態の把握

前述のような価値の定義にミスがあったものの、わかりやすい「選ばれる価値」が分かれば過去プロジェクトでも設定したはずです。何故設定できなかったか、それは「選ばれる価値」をプロジェクトでは見つけられなかったというのが真相でした。

マインドシェアでも過去のプロジェクトデータを全て読み直しましたが、当初設定されていた広いターゲットに受容される選ばれる価値の導出が難しく、当該事業で提供できるコア価値で事業ボリュームを大幅に落とさずとも受容性が高いターゲットを探すプロジェクトから再スタートすることとなりました。

結果として、クライアントが保有する他事業とのシナジーを生かせる有望なターゲットを発見することに成功し、当該事業のコア価値仮説にも非常に高い受容性を示すことが判明し、ターゲットと事業コア価値を基に事業戦略の見直しを完了させ、実際のアクションへと移ることができました。

プロジェクトの一連を評価され、その後の拡大戦略についてもマインドシェアをパートナーに選定いただき、多くのプロジェクトで実績を拡大しています。

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カテゴリー: 食品