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vol.6:「学部系統別」にみる満足度の意味

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前回のVol.5「大学規模と満足度はどんな関係?」では、大学規模と満足度の関係性を、総合満足度と設備や学生サポート、教育サポートの分野別満足度の観点で紹介しました。その中では、大学全体でみた場合、総合満足度、分野別満足度ともにおおむね規模が大きな大学のほうが小中規模大学よりも高い傾向がみられました。

しかしながら、同じ大学においても、学部学科によって、学生が利用する設備や教育サポートなどの内容および質は異なります。そこで今回のコラムでは「学部系統別」の満足度について、全国大学生満足度調査®(以下、SSS)で得られた結果を基にご紹介していきます。

SSSでは以下の35項目にわたって、満足度を聴取しました。

35項目の内訳
•大学設備に関する項目(「インターネット環境」「実習や研究のための設備」など7項目)
•学生サポートに関する項目(「学生相談」「キャリアサポートの充実」など14項目)
•教育サポートに関する項目(「グローバルな学び」「少人数教育の体制」など14項目)

教育内容だけでなく、男女比率によっても満足度は違ってくる

例えば「実習や研究のための設備」について、学部ごとの満足度と期待度をみてみると、それらの設備を利用する機会の多い芸術、家政、理工系の学部は、期待度・満足度共に高く、一方、多くの大学でその機会が決して多くないと考えられる人文、社会科学系の学部は期待度・満足度は共に低い結果になりました。

【実習や研究のための設備】に対する期待度と満足度

※図内の青線は当該項目の平均を示す。

また、性別の違いが期待度・満足度に影響している項目もみられました。上記と同カテゴリーの設備面の項目の中で「お手洗い・パウダールーム」については、女子学生が多い家政学部の期待度・満足度が高く、男子学生の割合が高い理工系においては、期待度・満足度ともに低い結果がみられました。

【お手洗い・パウダールーム】に対する期待度と満足度

※図内の青線は当該項目の平均を示す。

多くの時間を過ごす場所であるため、「学び」に直結する設備や教育サポート面だけでなく、「過ごしやすさ」も満足度を左右する一因になると言えるでしょう。Vol.2「満足度向上には「居場所「の存在がカギを握る!?」でもご紹介したように、ハード、ソフト両面での「過ごしやすさ」を高める取り組みが重要になります。

学部系統別の満足度が高い項目、低い項目は?

●人文科学系
1位:自習室や図書館の使いやすさ/67.7%
2位:図書館の充実(書籍の数や種類など)/65.6%

●社会科学系
1位:自習室や図書館の使いやすさ/64.6%
2位:図書館の充実(書籍の数や種類など)/63.2%

●理学系
1位:実習や研究のための設備/63.1%
2位:自習室や図書館の使いやすさ/63.0%

●工学系
1位:自習室や図書館の使いやすさ/62.6%
2位:実習や研究のための設備/62.1%

●農学系
1位:実習や研究のための設備/66.0%
2位:好きな分野の学びを深められる/62.6%

●保健系
1位:実習や研究のための設備/65.3%
2位:自習室や図書館の使いやすさ/62.4%

●家政系
1位:お手洗い・パウダールーム/71.7%
2位:自習室や図書館の使いやすさ/69.5%

●教育系
1位:資格・免許取得支援の充実/65.9%
2位:好きな分野の学びを深められる/63.1%

●芸術系
1位:好きな分野の学びを深められる/67.0%
2位:お手洗い・パウダールーム/66.0%
2位:実習や研究のための設備/66.0%

一方、満足の低い項目もみていきます。

●人文科学系
1位:OB・OGとの交流/37.3%
2位:入学前教育プログラム/38.0%

●社会科学系
1位:海外提携校の多さ/36.1%
2位:ハラスメント相談のしやすさ/38.0%

●理学系
1位:外国人(留学生)との交流/33.5%
2位:入学前教育プログラム/33.8%

●工学系
1位:海外提携校の多さ/30.2%
2位:ハラスメント相談のしやすさ/33.6%
2位:ネイティブの教員が多い/33.6%

●農学系
1位:ネイティブの教員が多い/28.9%
2位:海外提携校の多さ/30.9%

●保健系
1位:海外提携校の多さ/29.5%
2位:外国人(留学生)との交流/29.8%

●家政系
1位:外国人(留学生)との交流/23.3%
2位:海外提携校の多さ/23.9%

●教育系
1位:海外提携校の多さ/32.5%
2位:海外留学プログラムの充実/33.8%
2位:外国人(留学生)との交流/33.8%

●芸術系
1位:海外提携校の多さ/29.0%
2位:海外留学プログラムの充実/30.3%

満足度が高い項目として「設備」に関する項目が比較的多くみられるものの、教育系・芸術系学部では「学び」に関連する項目が上位にみられ、学部系統別で異なる傾向が見受けられました。一方、満足度が低い項目としては、海外(留学)に関連する項目が上位にみられました。これは、SSSが多くの学生がコロナ禍で様々な制約を受けていた時期に実施した調査あることが影響していると考えられます。

学部ごとの特性に応じて、満足度は異なっており、特に単科大学や学部数の少ない大学においては、学生が受講・利用するカリキュラムや設備に即した充実を図ることは当然として、学生の男女比率にも応じた施設やサポートに意識を図る必要があると言えるでしょう。

全国大学生満足度調査®
(Students’ Satisfaction Survey®)の
詳細はこちらから

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Vol.1:大学全入時代、大学存続のカギを握るのは満足度調査
Vol.2:満足度向上には「居場所」の存在がカギを握る!?
Vol.3:在学生満足度の“基準”とは?
Vol.4:自学の調査結果だけで満足していませんか?
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Vol.6:「学部系統別」にみる満足度の意味
Vol.7:ここまで違う!?「居場所」の重要性
Vol.8:期待度は満足度にどれだけ影響する?
Vol.9:「推奨」を把握する意味とは?