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Vol. 10 : コロナ禍が学生の満足度に与えた影響

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コロナ禍が学生の満足度に与えた影響

新型コロナウイルスが世界に多大な影響を及ぼしたことはまだ記憶に新しいでしょう。国内においても、地域により異なりますが、2020年4月から2021年9月にかけて計4回の緊急事態宣言が発出され、多くの人々が行動制限を課されるなかでの生活を余儀なくされました。もちろん全国の大学生の多くも、コロナ以前とは大きく変化した学生生活を送ることになりました。

では、コロナ禍が、学生たちの満足度にどのような影響を及ぼしたのかを今回のコラムで振り返ってみましょう。全国大学生満足度調査®(以下、SSS)は、2023年2月から3月にかけて実施しました。回答者のうち4年生(2019年入学)だけがコロナ前の大学生活を経験しています。一方、1年生(2022年入学)はコロナ禍の影響が落ち着き始めたタイミングでの入学で、緊急事態宣言を大学生活では経験していません。4回の緊急事態宣言下の期間すべてを大学生として過ごしたのが、3~4年生でした。

そこで、コロナ禍(ここでは、行動制限が課された緊急事態宣言が発出されている期間とします)を過ごした期間の違いが、大学生の満足度に影響をもたらしているのか、学年別の値をみていきます。

全学年を通じた総合満足度は「満足・やや満足」を合わせると74%、一方「不満・やや不満」は9%でした。
満足度を学年別に見た場合、下表のとおり、1、2、4年生が70%を超える中、3年生だけが70%を下回っています。

「交流」が、満足度を高めるキーワード!?

SSSでは、以下の3カテゴリ35項目にわたって、満足度を聴取していますが、総合満足度に続いて、これらカテゴリごとの学年別の満足度の値をみていきます。
•カテゴリ①:大学設備に関する項目(「インターネット環境」「実習や研究のための設備」など7項目)
•カテゴリ②:学生サポートに関する項目(「学生相談」「キャリアサポートの充実」など14項目)
•カテゴリ③:教育サポートに関する項目(「グローバルな学び」「少人数教育の体制」など14項目)

カテゴリ別にみた場合も、「学生サポート」「教育サポート」は総合満足度と同様に、3年生の満足度がもっとも低い結果になりました。緊急事態宣言の発出期間が6~7ヵ月続いた2021年は、(調査時に)3年生の学生が2年生を迎えた時期です。多くの学生がより専門的な教育プログラムを受けたり、サークル活動などのコミュニティづくりに一層注力したい時期に、緊急事態宣言による何らかの制限を余儀なくされたことが、この結果に影響していると考えられます。
また、総じてどの学年においても、学生サポートや教育サポートなど「人とのつながり」や「学び」に関するソフト面に対する満足度が、ハードの設備面に対して低い結果になりました。

続いて、35項目の中で、学年間の差異が大きい項目をご紹介します。

1位 「学園祭・文化祭」に対する満足度:11.8pt差
1年生「47.0%」 ⇔ 3年生「35.2%」 
2位 「他学部・他学科の学生との交流」に対する満足度:11.5pt差
1年生「46.0%」 ⇔ 3年生「34.5%」
2位 「クラブやサークル、同好会の充実」に対する満足度:11.5pt差
1年生「50.0%」 ⇔ 3年生「38.5%」
4位 「グローバルな学び」に対する満足度:11.2pt差
1年生「45.3%」 ⇔ 3年生「34.1%」
5位 「先輩・後輩との交流」に対する満足度:10.9pt差
1年生「47.1%」 ⇔ 3年生「36.2%」
6位 「入学前教育プログラム」に対する満足度:10.4pt差
1年生「42.3%」 ⇔ 3年生「31.9%」 
7位 「食堂・カフェテリア」に対する満足度:10pt差
1年生「59.2%」 ⇔ 3年生「49.2%」

10pt以上の差がみられた項目は、いずれも1年生の満足度がもっとも高く、3年生がもっとも低い項目で、コミュニティづくりや交流に関連するものが多くを占めました。コロナ禍による学生生活の制約がやはり影響しているといえるでしょう。授業などのオンライン化によりフォローできた部分もあったのは間違いないでしょうが、Vol.2「満足度向上には「居場所」の存在がカギを握る!?」でも触れたように、この結果は「人的交流」が満足度向上に大きくかかわっていることの表れといえるでしょう。


全国大学生満足度調査®
(Students’ Satisfaction Survey®)の
詳細はこちらから

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